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ロケ中に心がけること

ロケ中に心がけること

時間を大切にする

撮影は非常に時間のかかる作業です。とにかく時間を無駄にしないように全スタッフは心がけなければなりません。

  • 遅刻をしない
  • 次の撮影に必要な物は、常に先先に用意しておく
  • スケジュールを組み、撮影の遅延を気にしてスタッフ全体へ知らせる。
  • 車両はなるべく撮影現場の近くに置く(荷物の出し入れを簡略に)
  • 機材は整理整頓

現場を記録する

編集作業のことを考え、現場の記録に心がけます。一日に何十カットも撮影する場合、何を撮って何を撮ってないか、とても覚え切れません。そこでカチンコ(ボールド)を用意し、カットの冒頭には「シーンNo/カットNo/テイクNo」をカチンコに書き込んだものを入れます。そしてスクリプト用紙(記録用紙)に、カチンコと対応したカットNoを書き込み、そのカットが撮影テープのどのタイムコード上に存在するのか?そのカットがOKかNGかなどの記録をしていきます。そうすることで編集作業を効率化するだけでなく、撮り忘れなどを防止します。


カチンコ(ボールド)について

撮影する全てのカットの冒頭には、1〜2秒程度カチンコを入れます。編集の際、カットの冒頭だけを見れば、そのカットがどのカットなのかが把握できます。カットナンバーは、スクリプト用紙(記録用紙)に記入されるカットナンバーと対応させることで、OKテイクとNGテイクが把握できます。

※カットナンバーの記入例



  6−2−1  


右から「シーンナンバー」「カットナンバー」「テイク(トラック)ナンバー」。
以上の場合、シーン6のカット2、テイク1ということになります。
今回カチンコはテレビなどで見るように、カチンと音を鳴らす必要はありません。ですからカチンコも、100円ショップなどで売られているような、ちいさなホワイトボード、ミスコピーを利用した紙などに書き込んで使用します。


監督の指示は明快に、迷う事無く

撮影現場は監督のものです。監督の指示は現場では絶対です。それだけに監督が現場で悩むという行為は、すでに作品の質的悪化を招く致命的行為です。スタッフとの打ち合わせは事前に綿密に行い、現場ではそれを組み立てる作業に徹底してください。


カメラは命の次に大切

撮影現場において、絶対壊してはならない機材はカメラです。三脚が壊れてもモニターが壊れても照明が壊れても、最悪無くても撮影は出来ますが、カメラが壊れてしまってはバックアップ機が無いかぎり撮影は続行不可能です。その為次の点に注意しましょう。

  • 三脚に据えたままカメラから離れない
  • 雨・水に絶対濡らさない
  • 撮影前には必ず動作確認を行う
  • カメラマンは取り扱い説明書を熟読する
  • カメラと繋がったマイクケーブルの扱いに注意する(足に引っ掛けたり、絡まったままにしない)

一般的な撮影現場の流れ

  1. 現場の設営(出道具の設置・機材の設置)
  2. 「動き」の確認(現場に役者を立たせ、監督の説明のもと役者に芝居をさせることで最終的なアングルの確認)
  3. 撮影順を決める(監督・助監督・カメラマンで、どのカットから撮影をはじめるかを決めます)
  4. テスト(アングルが決まったら役者に演技をしてもらいテストを行います)
  5. 本番(テストが良ければ本番を行います。その際にカチンコをカットの冒頭に入れ、シーンナンバー、カットナンバー、テイクナンバーを叫び、音声でも記録しておきます)
  6. チェック(本番テイクがOKならば通常の撮影ですと、撮影した内容をテープを巻き戻して、ノイズなどが無いか確認します)
    ※ただし今回のような撮影の場合、全カットをチェックしていると時間がかかるので、そのロケ地での撮影が完了した段階でチェックすることをお勧めします。またその際には、必ずテープを元の位置に戻し、誤って撮影した部分を上書きしないよう注意してください。


以上の作業を繰り返します。


撤収・掃除・お礼

撮影が終了したら、速やかに撤収します。ロケセットの場合動かしたものは元の位置に戻し(デジカメなどで撮影前の状態を記録する)、丁寧にお礼を言って終わります。
「ロケ現場は国宝と思え!」という戒めの言葉があります。


一日の撮影が終わって

機材を点検しバッテリーを充電し、翌日の撮影に必要なものを準備します。またスクリプト用紙に洩れがあれば、撮影テープを見ながら抜けている部分を書き込みます。
さらにその日の撮影に関してスタッフ・キャストで酒でも飲みながら反省会を行い、時に暴れたりして次の撮影に備えて英気を養います。